モーニング娘。2008春ツアー

aizenmyouou2008-04-26


(後半続くといいながら、なかなか続かないのはどういうことかというご意見はありがたく頂戴いたします)

さて、その道重さんの訓導を受けているはずの久住さんですが、ソロでの活動の多さもあるのか、なんだか三期の先輩・後藤真希さんのような、独特のオーラを放っていました。
「ステージに立っていることが楽しい。ステージに立っている自分を見てもらっていることが楽しい」
といった感じがしました。これはあくまでも憶測の範疇でしかありませんが、彼女にとってステージとは、いかに自分に注目されるか、その一点勝負の鉄火場なのではないでしょうか。まだ歌にしてもダンスにしても荒削りで、いくらでも諫言できる余地はあるものの、有無をも言わせぬ説得力で周囲を釘付けにするスター性はさすが「ミラクル」と言わざるを得ません。
ただ、ステージ後半でのパフォーマンスが、おそらくスタミナ配分ができてないでしょうか、へばっていたような印象を受けました。ここらへんはこれからなのでしょう。

一方、ステージ後半でも安定したステージングを披露していたのがリンリンです。
この人は本当に器用です。歌にしてもダンスにしても非常に安定したパフォーマンスを見せてくれます。モーニング娘。にオーディションでなく、研修生として招聘されてから加入したといういきさつにも合点がいきます。歌は高橋さんと同様に低音もよく響き、ダンスにも切れがあり、目立った雑さはありません。これからのモーニング娘。を陰で支える屋台骨のポストは彼女だとにらんでいます。
ただ、ちゃんとしている人なので、「短所こそが人間の特徴」という理屈からするならば、ファンからすると物足りない部分があるのかもしれません。客席からの声も小さかったように思いました。

また、同じ中国人メンバーで、昨今のモーニング娘。メンバーの中でも頭角を現してきつつあるジュンジュンですが、こちらはほぼ完璧といえるリンリンとは打って変わって何ともざっかけなさの目立つパフォーマンスでびっくりしました。(笑)
以前、渋谷C,Cレモンスタジアムで行われたハロプロ新人公演のときも、まあ歌えてないわ踊れてないわで開いた口がふさがらなかったのですが、今回もさすがに振り付けは全員の動きについていけているものの、何とも荒々しく、ばたばたとせわしない動き。思わず目を覆いたくなる場面もありましたが、なによりもメンバーから、そしてファンの方々から可愛がられている事実を考えると、酌量の余地もあるかと思いたくなります。



これ(↑)なんかを観ると、彼女が本当に代えがたい人物であるのがよくわかります。モーニング娘。には常にこういう「飛び道具」がいて然るべきなのです。


以上、あれこれ申し上げてまいりましたが、各メンバーなかなかの人物ぞろいで、今のモーニング娘。もかなり楽しく、これからの期待値も大だと断言できます。
まったく、光井さんには残念でしたが、また福岡でのコンサートがあるならば、今度は9人による完全体のコンサートを観たいものだと思いました。


ただただ、本当に、この楽しいモーニング娘。が、まだ世間様に知れ渡っていないのことに歯噛みするばかりです……。