行路難 多岐路 今安在

ジュンジュンが怒ったときの三白眼っぷりがたまらなく好きな青島です。(笑)



一月のハロコンの時期になると、ハロプロファンがピリピリし始めるのは、なにかの変化が起こるであろうことへの身構えだと思うのですが、今回は、個人的には「至極妥当な」変化であったために何だか逆に拍子抜けしている次第であります。


それがこれ。(参照)


やはりか、と言わざるを得ない結果でしょう。噂では「また、モーニング娘。の誰かが卒業か?」などという警戒が見られましたが、これならば致し方がないのではないでしょうか。
「日本女性の伝統美と勇ましさを伝える」という意味で「美勇伝」という、なんだかよくわからないユニット名から始まった美勇伝。今や唯一となってしまったアルバム曲(ベスト盤は一枚とは数えんだろう、フツウ)にはそれなりの佳曲もあったり、音声兵器『パジャマな時間』もあったりと、なかなか面白くなりそうかなという期待もあったのですが、『愛すクリ〜ムとMyプリン』で露骨なエロ路線に突っ走り、あきらかな迷走状態。楽曲的にも首を傾げたくなるものが続きました。そして、この結果です。将棋で言うなら、詰めろに入る前に投了といった感じですか。
それでも、三人のキャラクターに注目しておりました。(石川さんは存じ上げているので、とくに三好・岡田の両氏)以前、後藤さん、辻さん、美勇伝の五人で『ハロプロ・パーティー』というコンサート・ツアーをやっているときに見に行ったことがありますが、三人のキャラクターのバランスが良く、思ったよりも面白いユニットだなーと眺めておりました。
しかし、わたくしの両眼はこのときから、石川さんの“あの”スキルに食らいついていこうとするものの、なかなかついてこれていない三好・岡田を見逃してはいませんでした。最初、モーニング娘。のコンサートで見たときとは格段の進歩をしてはいましたが、それでもなかなかこのスキルの差を埋めていくのは辛かろうと心を痛めたものです。このままいくのか、それとも投了するのか。つらい選択が待ち受けているだろうと福岡から、帰りの熊本行きのバスの車内で頭を抱えていました。
なので、わたくしとしてもなんだかほっとしているところです。タンポポのように神懸かり的なアイドル性と楽曲で、さらなる展開を見せようとしていたところを政治力でつぶされたような悲劇的な解散ではありません。ここは納得すべきです。


美勇伝で思い出しましたが、石川さんといえば音楽ガッタスがありますが、これもなんだかわからないユニットではあります。
旧九州鎮台跡地が望めるという辺境に住むわたくしにとって、ガッタスのフットサルなど見られる環境になく、ニュースなどで結果だけを知ったとしても、何を喜べばいいのかさっぱりわかりません。
昨今、メンバーチェンジをして、エッグの子たちが入り、これが音楽ガッタスとなりましたが、にわかにPVなどに現れるかわいらしい女の子を好きになれと言われても、それぞれがどういう人物かも知りませんし、そんな人のファンになるほど、わたくしはそこまでお人よしではありません。元モーニング娘。メンバーの映像に割り込んでくる彼女らの映像は、「ファンになれ」という示唆が押しつけがましく、非常に鼻につきます。(キュートやベリーズはこの理由で好きになれない)


またしても確実にファンを狭めている昨今のハロプロを見るにつけて、どうもいたたまれないというのが正直な感情です。


李白の詩に『行路難』(参照)というのがありますが、まったく、ハロプロの今後を考えるにつれて、「長風破浪会有時 直挂雲帆済滄海」と、なかなかこうはいかなそうな気がしてなりません。



やはり、一般向けに理解しがたく、ファンですらついてゆけない、ハロプロは解体すべきなのでしょうか? その是非は、もしかしたら近いうちに問われるかもしれません。