死中に活を見出せ

旅行会社のポイントカードが満タンになったので、9月の北海道吟行の渡航費が割引になります。ちょっとうれしい青島です。



さてさて。嘘か真か、真か嘘か。

「さんま御殿に道重とジュンジュン」(参照)

どうも先日、道重さんご自身から、毎日放送のラジオ番組『ヤングタウン土曜日』にて出演が決定したことを明石家先生*1にご報告なさったようです。

  381 :名無し募集中。。。 [] :2009/07/25(土) 23:41:07.80 0
  さんま「他どんなの出んねん」
  重「県民ショーとか…実は来週さんま御殿にも出させていただきます」
  さんま「うそっ!」


音楽アイドルでありながら、肝心の音楽のほうはその質も売れる量もさっぱりなこの頃、モーニング娘。が捲土重来する手段といえば、もはやバラエティ番組しか残っていないわけです。
世間はもはや見た目がかわいいだけのアイドルを求めておらず、芸人以上に巧みな話術と、政治家以上のしたたかさを持ち合わせていなければ、生き馬の目を抜く芸能界では生存できません。世界的な不況のあおりを受けて、テレビ局の多くがただでさえお金がかかる音楽番組に力が入らず、タレントの出演単価が安いバラエティ番組に力を注いでいる昨今、強烈なキャラクターの持ち主こそ、ブレイクスルーの可能性を秘めているといっても過言ではありません。
そういう意味では、道重さゆみとジュンジュンの二人なら、最先鋒を務めるにはもってこいの人選だと思います。むろん、道重さんはもっと早い段階でこういう出演があってもおかしくないキャラクターだったわけですが、この七年余りの時間は、もしかしたらそのための胆力を備えるための年月だったような気もするのです。またある意味、この年月があったからこそ、ジュンジュンという荒馬を御しきる腕力もできたのでしょう。もし、ジュンジュンと道重さんが同期メンバーで、デビュー三年程度でこの番組への出演できたとしても、道重さんはおろおろするばかりで何もできなかったことでしょう。彼女の案外気の小さい性格は、モーニング娘。ファンであるならばわかっていただけるはずです。
龍は天に昇るために一度淵に潜り、鳳は空を翔るために大風を待つといいますが、彼女の場合は、まさしくその淵に潜り、風を待つ過程を経なければならなかったのだと考えます。

先日の日記に書きました、楽曲的に素晴らしいものを連発するPerfumeでさえも、楽曲の素晴らしさだけでブレイクはしなかったはずです。やはり、三人それぞれの個性の際立ち方がいいんですよ。アイドル自ら「合コンに行きたい」と公言し、「世の中大切なのは結局お金じゃないですか」とか身も蓋もないことを連発するアイドルがこれまでにいましたか。こういう強烈な個性こそ、今の芸能界が求めるものなんです。

歌に旋律があることを知らず、踊りにリズム感が重要なことを知らないという、アイドルとしては不合格だった彼女も、その常識破りこそがこれからの突破力につながるのではないかと思うわけです。

それこそがモーニング娘。全体の突破力になればいいのですが、そのためにはまず、楽曲の質の向上のために、つんく♂さんにはこれまでの栄冠を脱いで、セントヘレナ島に住んでいただかなければならないと思います。

*1:私淑してますので、「先生」と呼ばせて頂きます。